シャノンウインド防火用樹脂サッシの問題点について

1. なぜ防耐火サッシが必要なのか?

防火地域、準防火地域の建物には、法令で定められている部位に防火仕様の設備を使用する必要があります。我が家を守る対策としてだけでなく、近隣の住民や地域へ延焼を防ぐ義務として扱われています。
防火地域・準防火地域とは

2. 具体的な問題点のご説明

不適切な認定取得
シャノンウインド防火用樹脂サッシの認定仕様のうち、主構成材料および副構成材料の一部について、認定申請書に記載されたものとは異なる材料を使用して認定を得ましたが、それに伴う申請書の変更を怠っておりました。
認定製品と異なる仕様の製品の販売
認定仕様と異なる材料を使用した製品をシャノンウインド防火用樹脂サッシとして販売しておりました。
認定製品と異なる仕様の製品構造

3. 防耐火認定試験について

防火設備として国土交通大臣認定を受けるためには、定められた試験場で定められた試験方法で実施される試験を受けなければなりません。

<試験場>
防火設備において国土交通大臣の認定を受けるためには、指定性能評価機関において試験を実施し事前評価を受けることが必要です。
試験場:(財)建材試験センター/(財)ベターリビング/(財)日本建築総合試験所 等

<試験体>
試験体は、実際に市場に流通されるものと同一で試験します。

<試験方法>
定められた方法で20分後に781℃になるよう加熱される炉で、ビル用途には室内外両面の試験、住宅用途では屋外面についてのみ加熱し、それぞれ評価を受けます。

<判定方法>

  1. 20分間の試験のなかで、非加熱側へ10秒を超えて継続する火炎の噴出が無いこと。
  2. 20分間の試験のなかで、火炎が通る亀裂等の損傷及び隙間を生じないこと。

上記の試験の評価書を持って大臣認定の申請をし、国土交通大臣の防火設備認定を受けます。

シャノンウインド 防火用樹脂サッシの大臣認定取消しの経緯

株式会社トクヤマは、防火地域・準防火地域内の延焼の恐れのある部位の窓に使用できる防火用樹脂サッシを開発し、1995(平成7)年7月に大臣認定を取得しました。しかし、実際に販売した製品は、申請した仕様と異なる補強材の仕様や形状で製造販売していました。

株式会社エクセルシャノンは、2003(平成15)年2月に新たな大臣認定を取得しました。しかし、試験合格したサッシには、認定仕様として申請した仕様より補強材の肉厚を増量したり、遮炎材を増量するなどの細工をしていました。また、実際に販売した製品は、申請した仕様より補強材を薄くしガラスの固定方法も変更して製造販売していました。
これら防火用樹脂サッシは、株式会社トクヤマから株式会社シャノン、そして2008年10月からはエクセルシャノン社(以下弊社)が引き継ぎ販売してきました。

弊社は、上記の不正を2008年12月26日に国土交通省に報告しました。

防火地域・準防火地域内の建築物は、火災の発生を未然に防ぎ、万一火災が発生した場合、延焼をくい止める目的で耐火(準耐火)建物構造にすることが建築基準法で定められています。延焼の恐れのある部位の窓には、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けた製品を使用しなくてはなりません。

防火地域・準防火地域とは

シャノンウインド 防火用樹脂サッシを是正する必要があります

過去に販売されたシャノンウインド防火用樹脂サッシは大臣認定を取り消されましたので、防火認定製品に是正・交換する必要があります。是正・交換工事は、弊社で責任を持って実施させて頂きます。現在、弊社では防火問題対策本部を設置し、国土交通省のご指示をいただきながら、該当樹脂サッシをご使用になっている皆さまの特定、ならびに是正製品の大臣認定取得作業を進めています。是正製品の認定が取れ次第、順次該当サッシの是正・交換工事を開始いたします。皆さまには多大なご迷惑をおかけしますが、何とぞご協力をよろしくお願いいたします。

なお、防火用樹脂サッシ以外のシャノンウインドは、是正・交換の必要はございません。

現在ご使用中のシャノンウインド防火用樹脂サッシについて

ご使用中のシャノンウインド防火用樹脂サッシの是正・交換作業は、皆さまの地域の特定行政庁とも相談しながら早急に進めます。

シャノンウインド防火用樹脂サッシは、遮炎性能以外の性能(断熱・気密・遮音・水密・耐風圧など)には全く問題ございません。また、樹脂サッシの材料である塩ビ樹脂は、原料の6割が塩ですので、それ自体が発火することもなく、燃えやすい窓ではありません。

コンプライアンス遵守

弊社では、今回の不祥事の原因究明ならびに今後の再発防止のために社外調査委員会を設置しました。このようなことを2度と繰り返さないよう、体制を整え信用回復に向けて全力で取り組んでいく所存です。取組み内容などは、ホームページでも公開していく予定です。

再発防止に向けた取り組み
以上