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網戸事情。

現代の日本では、「網戸」はあたりまえの存在で身近なものとなっています。しかし、その歴史は浅く、普及し始めたのは、昭和35~40年頃と言われています。

虫を防ぐためにつくられた網戸。

まだ普及してから歴史の浅い網戸。その前身は、防虫と言う同じ機能を持った蚊帳であると言ってよいのではないでしょうか。隙間の多い家屋が多かった日本では、かなり昔から蚊帳が利用されてきました。ただ、蚊帳は夜になるたびに吊り下げて使用しなければならないため、昭和35~40年頃に普及し始めたのが網戸です。

暑い夏は冷房が必要になってきますが、窓を開けて過ごす家庭も多いと思います。自然の風は、独特の強弱のリズムがあり、住む人の心身にいい影響をもたらしてくれます。特に夜間は、自然の風だけでも快適な睡眠を得られることも多いため、網戸の活躍の場となっています。

進化を続ける網戸事情。

外の景色をスッキリ見たい方のために、最近では、グレー色のネットからブラック色のネットに移行しているようです。ご家庭にあるレースカーテンを想像して頂ければ理解しやすいと思うのですが、白は光を反射するので、繊維自体が光ってしまい、外が見えにくくなるのです。その反対に、黒は光を吸収し反射しないので、外の景色がはっきり見えるようになるのです。現在では、網戸を使用しない時はロール式に巻き取り、本体BOX内に収納できる網戸もあります。また、汚れにくく、窓からの景観を損なわずに開放的な窓辺を演出します。

網戸は虫を入れずに風通しを確保することが基本的な考えのため、今後は網目の細かさや正確さが求められていくと思います。また、虫を寄せつけない観点から、ネット自体に練りこむ薬剤の効能を長持ちさせるようにするなどで進化していくと思われます。その他にも、外からの目隠し効果や遮蔽効果を期待できるものやペットが引っ掻いても破れないような頑丈な網戸も出てきています。網戸を取り替えを検討される際は、様々な機能の中から、家庭のニーズに合った網戸を探してみてはいかがでしょうか。

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